噛みしめの予防
こんな症状でお悩みではありませんか?
- 朝起きると顎が痛い、口が開きにくい
- 頭痛や肩こりが慢性的に続いている
- 歯が擦り減ってきた、または欠けることがある
- 顎関節がカクカク音がする
- 顎の筋肉(咬筋)が発達して顔が四角く見える
- 歯科医師から「噛みしめや歯ぎしりがある」と指摘された
これらの症状の多くは、無意識の「噛みしめ」や「歯ぎしり」(専門的には「ブラキシズム」と呼びます)が原因かもしれません。特に日中のストレスや緊張により、就寝中に歯を強く噛みしめたり、擦り合わせたりすることで、様々な症状を引き起こします。


噛みしめ・歯ぎしりによる影響
噛みしめや歯ぎしりが続くと、以下のような問題が生じることがあります:
- 歯への悪影響:歯のエナメル質が擦り減り、知覚過敏や歯の欠け、ひび割れの原因になります
- 顎関節への負担:顎関節症(TMD)を引き起こし、口を開けにくくなったり、痛みが生じたりします
- 頭痛・肩こり:咬筋の緊張が頭痛や肩こりを引き起こすことがあります
- 睡眠の質低下:歯ぎしりは睡眠の質を下げ、日中の疲労感につながります
- 審美的な問題:咬筋が発達することで、顔の輪郭が四角くなり、女性の場合は特に気になる方も多いでしょう
咬筋ボトックス治療とは
咬筋ボトックス治療は、噛む力を担う「咬筋(こうきん)」という筋肉に、ボツリヌストキシンA型(ボトックス)を注入することで、筋肉の過剰な緊張を和らげる治療法です。
ボツリヌストキシンは、筋肉を一時的に弛緩させる作用があり、咬筋に注入することで以下の効果が期待できます:
- 咬筋の過緊張を緩和し、噛みしめや歯ぎしりの力を弱める
- 顎の痛みや頭痛を軽減する
- 顔の輪郭をスッキリさせる(小顔効果)


治療が必要なケース
以下のような方に咬筋ボトックス治療をおすすめしています:
- マウスピースなどの従来治療で症状が改善しない方
- 顎関節症(TMD)で痛みがある方
- 噛みしめや歯ぎしりが強く、歯や詰め物が頻繁に欠ける方
- 頭痛や肩こりが慢性的に続いている方
- 四角い顔の輪郭が気になる方(審美的な目的)
治療の流れ
- 初診相談・検査
まずは詳しいカウンセリングを行い、お悩みやご希望をうかがいます。その後、以下の検査を行います:
- 口腔内診査:歯の摩耗状態や顎の動きを確認
- 筋触診:咬筋の発達具合や緊張状態を確認
- CT撮影(必要に応じて):顎関節の状態や骨格を詳細に確認
- 治療計画の作成
検査結果をもとに、患者様に最適な治療計画をご提案します。咬筋ボトックスが適していると判断した場合は、注入量や注入位置を決定します。
- 治療当日
治療は以下の手順で行います:
- 消毒:注入部位を消毒します
- マーキング:最適な注入位置を確認してマークします
- 注入:極細の針を使用して、咬筋に直接ボトックスを注入します(両側で計5〜6カ所程度)
- 治療時間は約15〜20分程度です
痛みは歯科治療の麻酔注射よりも軽度で、ほとんどの方が問題なく受けられる治療です。
- 治療後の経過
- 効果は通常3〜5日後から徐々に現れ、1〜2週間で最大効果に達します
- 効果持続期間は個人差がありますが、平均4〜6ヶ月程度です
- 効果が薄れてきたと感じたら、再度注入することが可能です


咬筋ボトックスと他の治療法の比較
噛みしめや歯ぎしりの治療には、いくつかの選択肢があります:
- スプリント(マウスピース)療法
メリット:
- 非侵襲的で副作用がほとんどない
- 歯への直接的なダメージを防止できる
- 保険適用の場合もある
デメリット:
- 毎晩装着する必要がある
- 根本的な筋肉の緊張は改善しにくい
- 装着感が苦手な方もいる
- 咬筋ボトックス治療
メリット:
- 筋肉の緊張そのものを緩和できる
- 治療効果が即効性がある
- 小顔効果も同時に得られる
- 治療時間が短く、日常生活への影響が少ない
デメリット:
- 効果は一時的(4〜6ヶ月程度)で定期的な治療が必要
- 保険適用外で自費診療となる
- 稀に軽度の副作用(一時的な痛み、まれに内出血など)がある
- 行動療法・リラクゼーション
メリット:
- 薬物や器具を使用しない自然な方法
- 根本的なストレス軽減にも効果的
- 費用がかからない
デメリット:
- 効果が出るまで時間がかかる
- 継続的な自己管理が必要
- 重度の症例には効果が不十分な場合がある
治療費について
咬筋ボトックス治療は保険適用外の自費診療となります。治療費は以下の要素によって変動します:
- 注入するボトックスの量:症状や咬筋の発達度合いにより異なります
- 治療範囲:片側のみか両側かにより異なります
- 併用する他の治療:スプリント療法などと併用する場合は総額が変わります
詳細な料金については、カウンセリング時にご説明いたします。


よくある質問
Q: 痛みはありますか?
A: 極細の針を使用するため、痛みは最小限です。多くの患者様が「思ったより痛くなかった」と言われます。
Q: 日常生活への影響はありますか?
A: 治療後すぐに日常生活に戻れます。まれに軽い内出血や違和感がありますが、数日で改善します。
Q: 顔のしわにも効果がありますか?
A: 咬筋ボトックスは主に咬筋を対象としていますが、表情筋にも穏やかな影響があり、顔の下部のしわが軽減することもあります。ただし、表情のしわを主に改善したい場合は、別途美容目的のボトックス治療をご検討ください。
Q: 食事に影響はありますか?
A: 治療直後は極力咀嚼を控えていただきますが、翌日からは通常通り食事できます。効果が出てくると噛む力が少し弱くなりますが、日常の食事に支障をきたすことはほとんどありません。
まとめ
咬筋ボトックス治療は、噛みしめや歯ぎしりによる様々な症状を改善するとともに、小顔効果も期待できる画期的な治療法です。当院では患者様一人ひとりの症状や希望に合わせた最適な治療プランをご提案しています。
噛みしめ、歯ぎしりでお悩みの方、頭痛や顎の痛みでお困りの方、また小顔効果をお求めの方は、ぜひ一度ご相談ください。専門的な見地から最適なアドバイスをさせていただきます。