そのいびき、日中の眠気…もしかして?睡眠時無呼吸症候群の歯科治療|くみ歯科クリニック

そのいびき、日中の眠気…もしかして?

歯科で治療できる睡眠時無呼吸症候群

「家族からいびきがうるさいと言われる」「日中、会議中なのに眠くて仕方ない」「朝起きても疲れがとれていない…」

このようなお悩み、ありませんか? もし一つでも心当たりがあれば、それは「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」のサインかもしれません。この症状は、ただの癖や疲れではなく、放置すると全身の健康に影響を及ぼす可能性のある病気です。しかし、適切な治療、特に歯科でのアプローチによって、生活の質を大きく改善することができます。

セルフチェックをする女性のイラスト

まずはセルフチェック

ご自身の症状をチェックしてみましょう。睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

大きないびきをかく

日中、強い眠気がある

起床時に疲れが残っている

睡眠中に呼吸が止まる

集中力・記憶力の低下

夜中に何度もトイレに起きる

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?

いびきと無呼吸のイラスト

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome: SAS)とは、その名の通り、睡眠中に呼吸が一時的に止まったり(無呼吸)、浅くなったり(低呼吸)する状態を繰り返す病気です。呼吸が止まるたびに体は酸欠状態になり、それを補うために心臓や血管に大きな負担がかかります。また、脳が何度も覚醒するため、深い睡眠がとれず、日中の強い眠気や倦怠感につながります。

放置すると、高血圧、心筋梗塞、脳卒中などの生活習慣病のリスクを高めることがわかっています。

ことばの解説【気道(きどう)】

鼻や口から肺へと空気が通る「空気の通り道」のことです。睡眠時無呼吸症候群は、主にのどの奥にあるこの気道が、睡眠中に狭くなったり塞がったりすることで起こります。

なぜ呼吸が止まるの?歯科が関わる原因

気道が狭くなる原因のイラスト

睡眠中に気道が狭くなる原因は様々ですが、大きく分けて2つのタイプがあります。

  • 生活習慣によるもの:肥満によって首周りに脂肪がついたり、アルコール摂取でのどの筋肉が緩んだりすることが原因です。
  • 骨格や構造によるもの:下あごが小さい、後ろに下がっている、舌が大きいなどの特徴があると、仰向けで寝たときに舌がのどの奥に落ち込み、気道を塞ぎやすくなります。

特に後者の骨格やあごの形が原因の場合、歯科での治療が非常に効果的です。痩せている方でも、いびきや無呼吸が起こるのはこのためです。

診断の流れ – 安心の医科歯科連携

「もしかして…」と思っても、何科を受診すればよいか分からない方も多いでしょう。くみ歯科クリニックでは、内科と歯科が協力する「医科歯科連携」で、スムーズな診断と治療を行っていますのでご安心ください。

1

くみ歯科クリニックでの問診・CT撮影

まずはお悩みをお聞かせください。当院の高性能な3D-CTで、気道がどのくらい狭くなっているかを立体的に撮影・分析します。

2

連携医科での簡易検査

提携している「森本内科・皮ふ科」にて、睡眠中の呼吸の状態を調べるための簡易検査を行っていただきます。

3

連携医科での診断

検査結果をもとに、提携している「森本内科・皮ふ科」の医師が診断します。より詳しい検査が必要な場合も、スムーズにご案内できます。

4

治療開始

診断結果に基づき、患者様に最適な治療法(マウスピース治療など)をくみ歯科クリニックで開始します。

ことばの解説【3D-CT × SICAT Airによる気道分析】

くみ歯科クリニックが導入する歯科用CTは、単にあごの骨を立体的に撮影するだけではありません。世界的に評価の高いドイツ生まれの気道解析ソフト「SICAT Air」と連携させることで、空気の通り道である「気道」を3Dで色付けして可視化できます。

これにより、「どこが」「どのくらい」狭くなっているのかが一目瞭然となり、マウスピース治療で気道がどの程度広がるかをシミュレーションすることも可能です。この精密な分析が、治療の成功率を高める鍵となります。(当院のCTについて詳しくはこちら

SICAT Airによる気道解析の3D画像

主な治療法と歯科でできること

睡眠時無呼吸症候群の治療法にはいくつか選択肢があります。内科で行う「CPAP療法」と、歯科で行う「マウスピース治療」が代表的です。

マウスピース治療のイラスト

歯科で作る「マウスピース(口腔内装置)」

くみ歯科クリニックでは、患者様一人ひとりの歯型に合わせてオーダーメイドのマウスピースを作製します。寝る時にこれを装着すると、下あごが少し前に出た状態に固定され、舌の付け根が引き上げられて気道が広がります。これにより、いびきや無呼吸が改善されます。

マウスピース治療
(歯科)
CPAP療法
(医科)
対象 軽症~中等症の方、いびきが主症状の方 中等症~重症の方
メリット 手軽で持ち運びが便利
電源が不要
違和感が少ない
保険適用あり
重症例にも効果が高い
即効性が期待できる
デメリット 重症例には効果が限定的
慣れるまで顎に違和感が出ることがある
装置が大きく持ち運びが不便
マスクの装着感に慣れが必要
毎月のレンタル料がかかる

CPAP療法が合わなかった方や、旅行・出張が多くて持ち運びの手軽さを重視する方にも、マウスピース治療は喜ばれています。

連携の重要性 - 森本内科・皮ふ科と共に

睡眠時無呼吸症候群は、お口の中の問題だけでなく、全身の健康に関わる病気です。だからこそ、呼吸器の専門家である内科医と、お口の構造の専門家である歯科医が連携することが、最善の治療には不可欠です。

くみ歯科クリニックは「森本内科・皮ふ科」と密に連携しています。内科で正確な診断を受け、その診断に基づいて歯科で精密なマウスピースを作製する。そして、治療効果を再び内科で評価する。このサイクルによって、患者様は安心して、かつ効果的に治療を進めることができます。

医科歯科連携のイラスト

そのお悩み、おひとりで抱えずにご相談ください

「いびき」や「日中の眠気」は、あなたの体が発している重要なサインかもしれません。それを放置せず、専門家に相談することが、未来の健康を守る第一歩です。

くみ歯科クリニックでは、最新のCT設備と医科歯科連携の体制で、皆様の快適な睡眠と健康を取り戻すお手伝いをいたします。どんな些細なことでも構いません。まずはお気軽にご相談ください。

くみ歯科クリニック

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〒501-6063 岐阜県羽島郡笠松町長池291-1

監修:医師 医学博士 森川洋匡

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