
岐阜県羽島郡笠松町 · くみ歯科クリニック
歯ぐきの出血・腫れ・口臭。
気になる変化から、相談を。
原因を確かめ、治療と毎日のケアを一緒に考えます。
痛みがなくても、続く出血や口臭を見過ごさないで。
出血・腫れ・口臭。どのタイミングで相談する?
歯みがきで血が出る、歯ぐきが赤い、口臭が続く。こうした変化は、お口の状態を確かめるきっかけです。歯周病は痛みが少ないまま進むことがあり、「痛くないから大丈夫」とは限りません。[1][6]
- 歯みがきのときに出血する
- 歯ぐきが赤い・腫れている
- 口臭や、お口のねばつきが気になる
- 歯がぐらつく・噛むと痛い
- 歯の間に食べ物が詰まりやすい
- 歯が長く見える・歯ぐきが下がった
- 歯ぐきから膿が出る
- 以前より噛みにくくなった
当てはまる症状があれば、早めに歯科へご相談ください。症状のない時期も、これまでの歯周病の状態や全身の健康に合わせた定期的な確認が大切です。[1]
急な痛みや腫れは、まずお電話ください
できるだけ早期に対応させていただくようにします。予約がない場合も症状をお知らせください。診療状況と症状に応じて、受診の時期や対応方法をご案内します。
電話で予約・相談058-337-8785強い痛み、頬・あごの腫れ、発熱、膿が出るときは、先延ばしにせずご連絡ください。[4]
息苦しい・飲み込みにくいときは救急へ
お口や首の腫れで呼吸・会話・飲み込みが難しい場合は、歯科の予約を待たず119番へ。目の周囲の腫れや見え方の異常、口が開きにくいほどの強い腫れも、速やかに救急医療機関で評価を受けてください。[4]
受診までの過ごし方
腫れて痛むときは、やわらかい食事を選び、熱すぎる・冷たすぎるものを避けます。やわらかい歯ブラシで無理のない範囲を清掃しましょう。市販の痛み止めは、持病や服用薬を薬剤師に伝え、用法・用量を守って使用してください。応急的な対処だけでは原因の治療にはなりません。[4]
出血と口臭は、同じ原因とは限りません

「胃が悪いから」と決めつけず、お口から確認を
口臭の原因はお口の中にあることが多いため、まず歯ぐき、むし歯、舌、清掃状態、唾液の状態などを確認します。鼻づまりや喉の症状、全身の病気が関係することもあり、必要に応じて耳鼻咽喉科や内科での評価を相談します。[2][8]
においの感じ方には個人差があります。いつ・どのような場面で気になるか、乾燥や出血があるかもお伝えください。「気になる」というお悩みを、気のせいと決めつけず相談することが大切です。
持病・お薬も、診察の大切な手がかりです
歯ぐきの腫れには薬が関係する場合もあります。糖尿病、服用中のお薬、妊娠の可能性、喫煙状況などをお知らせください。出血や腫れが気になっても、お薬は自己判断で中止しないでください。必要があれば処方医と確認します。[1]
診察では、何を調べますか?

見た目だけでなく、歯周ポケットや歯を支える骨の状態、歯の揺れ、清掃状態を組み合わせて判断します。必要な検査は、お一人おひとりの状態に応じて選びます。[1]
症状・体調・生活習慣の問診
いつから出血・腫れ・口臭があるか、痛みや膿の有無、過去の治療、喫煙、糖尿病などの持病を伺います。服用中のお薬が分かるお薬手帳をご持参ください。[1]
歯ぐきと清掃状態の確認
歯ぐきの色や腫れ、歯垢・歯石、歯肉退縮、詰め物・被せ物の適合などを確認します。口臭が気になる場合は、舌の汚れや乾燥の状態も確認します。[1][8]
歯周ポケット・出血・歯の揺れ
細い器具で歯と歯ぐきの間の深さを測り、検査時の出血、歯の揺れ、歯ぐきの下がり方を記録します。ポケットの数字だけで重症度を決めず、出血や骨の状態も合わせて評価します。[1]
噛み合わせ・エックス線
噛み合わせによる負担を調べ、必要に応じてエックス線で歯を支える骨や歯根の状態を確認します。部分を詳しく見るデンタル撮影と、お口全体を見るパノラマ撮影を目的に合わせて選びます。[1]
CTは、立体的な確認が必要な場合に
一般に歯科用CTは、骨の欠損の形、複数ある歯根の分かれ目(根分岐部)、歯根の先の病変との関係などを立体的に検討する際に役立ちます。通常の診察・エックス線だけでは判断しにくく、治療方針を決めるために追加情報が必要かを考えます。[1]
歯周ポケットの深さは器具で測る検査が基本です。CTだけで測定・診断するものではありません。撮影には放射線被ばくが伴うため、全員への一律のCT撮影や「何年ごと」と決めた撮影ではなく、必要性を個別に判断します。[1]
歯肉炎から歯周炎へ、どこまで進んでいる?
まずは歯周基本治療。治療の反応を確かめます

治療計画は、進行の程度だけでなく、持病、服用薬、生活や通院のご事情、ご希望も踏まえて相談します。急な痛み・腫れがあればまず応急処置を考え、その後に原因に対する治療を進めます。[1][4]
清掃方法を一緒に整える
歯ブラシの当て方、歯間ブラシやフロスの選び方・使い方を確認します。「みがいている」つもりでも届いていない場所を見つけ、続けやすい方法へ調整します。喫煙している方には禁煙についても相談します。[1]
歯石除去と、歯根面の清掃
スケーリングは、歯の表面や歯ぐきの下についた歯石・プラークを取り除く処置です。スケーリング・ルートプレーニング(SRP)では、歯ぐきの下の歯根面を清掃し、炎症が改善しやすい環境を整えます。必要に応じて局所麻酔を使用し、範囲により複数回に分けます。[1]
治療後にしみる感じや、歯ぐきの腫れが引くことで歯が長く見える変化が出ることがあります。痛みやしみ方がつらい場合はお知らせください。[1]
専門的な歯面清掃(PMTC)との違い
PMTCは、器具を用いた専門的なプラークの清掃です。歯石除去や深い歯周ポケットの治療と同じものではなく、必要な処置を組み合わせます。表面がきれいになったことと、歯周病が安定したことは別に確認します。[1]
再評価で、次の治療を決める
歯ぐきが治る期間をおいて、ポケットの深さ、検査時の出血、膿、歯の揺れ、みがき残しを再検査します。炎症が残る場所では清掃や基本治療を見直し、必要に応じて追加の治療を検討します。再検査の時期は処置内容と回復の状態に合わせて決めます。[1]
通院回数・期間は、診察後に見通しを相談
歯石の量、治療範囲、炎症の程度、治療への反応で変わり、基本治療と再評価までに数か月かかる場合もあります。「最大6回」「必ず1~2か月後」と一律には決まりません。通院が難しい事情も、遠慮なくお伝えください。
改善が不十分な部位には、追加の治療を検討
基本治療後も深いポケットや炎症が残る場合、複雑な骨の欠損、根分岐部の病変がある場合には、さらに詳しい評価が必要です。「5mm以上なら必ず手術」というように、数字だけでは決めません。歯の状態、清掃のしやすさ、全身状態、ご希望を踏まえます。[1]
フラップ手術
歯ぐきを開いて、見えにくい歯根面の汚れを直接確認しながら取り除く方法です。必要に応じて歯ぐきや骨の形を整えることがあります。[1]
歯周組織再生療法
失われた歯周組織の再生を促す材料や方法を用いる治療です。膜を用いる方法などがありますが、骨の欠損の形や清掃状態などの条件に左右され、すべての部位で同じ結果が得られるわけではありません。[1]
歯肉移植などの歯周形成手術
歯ぐきの退縮や厚み、清掃しにくさなどに対して検討する手術です。根面を覆うことが目的になる場合もありますが、適応や改善の程度は部位ごとに異なります。[1]
外科処置では、術後の痛み・腫れ・出血、歯ぐきの位置の変化、しみる症状などを伴うことがあります。歯の保存が難しい場合は抜歯を含め、治療を続ける利益と負担を相談します。[1]
ここは一般的な治療選択肢の説明です。実際に必要な処置、当院での対応範囲や専門医療機関への紹介、保険適用・費用は診察時にご説明します。
治療後の経過観察と、再発を防ぐ継続ケア

症状が落ち着いた後も、再び炎症が起きていないか確認します。歯周病の管理では、歯科での処置と毎日のセルフケアを続け、歯を支える組織を安定した状態に保つことが大切です。[1]
状態に合わせた継続管理
健康が回復した部位にはメインテナンスを、病変が一部残っていても安定している場合には、再発を防ぐための支持的な歯周治療(SPT)などを検討します。すべてを同じ清掃コースにするのではなく、検査結果をもとに内容を決めます。[1]
どのくらいの間隔で通えばよいですか?
通院の間隔は、残っているポケット、出血、清掃状態、喫煙、糖尿病などのリスクに応じて調整します。数か月ごとの確認を基本に相談し、状態によって短い間隔での管理が必要なこともあります。症状が変わったときは次回予約まで待たずご連絡ください。[1]
検査のための撮影は、必要性があるときに。エックス線やCTを一定の年数ごとに必ず撮るものではありません。前回の画像や症状の変化を考慮し、必要な情報を得る検査を選びます。
歯石除去・着色除去・パウダー清掃の違い

「歯をきれいにする」処置でも、歯周病の治療、表面の着色除去、日常では届きにくい汚れの管理では目的が異なります。まず歯ぐきの炎症や歯石の状態を確認し、必要な治療を優先します。[1][5]
歯石除去・歯面清掃
手用の器具や超音波を利用した器具などで歯石を取り除き、必要な歯面清掃を行います。歯周病の治療として行う歯石除去等は保険診療の対象となり得ますが、診断・処置内容などの条件があります。歯石の量や治療部位によって、複数回の通院が必要です。[1]
一度取り除いても、日々のプラークは再び付着します。セルフケアと継続的な確認を組み合わせることが重要です。[1]
パウダーによる着色除去
一般に、パウダー・水・空気を用いる清掃は、歯の表面の汚れを落とす方法の一つです。コーヒーやたばこなどによる外側の着色と、歯そのものの色は区別します。着色を落とす処置は、歯の内部の色を変えるホワイトニングと同じではありません。[5]
美容目的の着色除去は自費診療になる場合があります。着色の付き方や歯・被せ物の材質によって、方法を選ぶ必要があります。
研磨・つや出しなどのトリートメントについて
歯面を仕上げるペーストやケア製品は、目的に合わせて選びます。ハイドロキシアパタイト配合などの名称だけで、歯周病治療の代わりになる、効果が長く続くと判断することはできません。しみる症状やむし歯予防も含め、ご自身に必要なケアを相談しましょう。
パウダー清掃等は一般的な方法の説明です。コースの実施内容・適応・費用は、当院でのご案内をご確認ください。料金案内もご参照いただけます。
おうちでできる、出血・口臭へのケア

境目をやさしく、歯間も清掃
歯ブラシを歯と歯ぐきの境目に丁寧に当て、強くこすらず清掃します。歯間ブラシやフロスも、お口に合ったサイズ・方法で使います。出血が続く場所は「磨かない」で放置せず、無理に刺激せずに歯科で確認しましょう。[1]
乾燥や生活習慣にも目を向ける
お口の乾きが続く場合は、水分の取り方だけでなく、持病やお薬の影響なども確認が必要です。香りの強い製品で隠すだけでなく、原因に合った対策を相談しましょう。[8]
禁煙は歯周病のリスク管理の大切な一歩です。食事のバランス、睡眠、ストレスへの対処も含め、無理なく続けられる生活を整えましょう。就寝前を含む毎日の清掃を習慣にし、フッ化物配合歯みがき剤でむし歯予防も意識します。[1][6]
よくあるご質問
Q.歯みがきで血が出るのは、強く磨いたから?
強い刺激で傷つくこともありますが、歯ぐきの炎症が原因のこともあります。出血が続く・繰り返すときは、力加減だけの問題と決めつけずご相談ください。[1]
Q.歯石を取ったら治療は終わりですか?
治療後の再評価で出血・ポケット・清掃状態を確認します。必要な追加治療や継続ケアは、その結果で決めます。[1]
Q.予約がないのですが、急に腫れました。
まずお電話でご相談ください。できるだけ早期に対応させていただくようにします。診療状況と症状に応じてご案内します。
参考資料
- 日本歯周病学会『歯周治療のガイドライン2022』(2024年修正版)
- 日本歯科医師会 テーマパーク8020「口臭の原因は?」(発行年記載なし)
- 日本歯科医師会「舌の清掃の方法について」(発行年記載なし)
- NHS “Dental abscess”(2026年3月18日見直し)
- Subgingival Use of Air-Polishing Powders: Status of Knowledge: A Systematic Review(2023)
- 日本歯科医師会 テーマパーク8020「歯周病」(発行年記載なし)
- 日本歯科医師会「舌清掃は安全ですか」(発行年記載なし)
- 日本歯科医師会「口臭症の治療法」(発行年記載なし)
国内の日本歯周病学会ガイドラインと日本歯科医師会の解説を中心に参照しました。緊急受診の目安は英国NHS、パウダー清掃は海外のレビュー論文も補助的に参照しています。海外の制度・製品適応を当院にそのまま当てはめるものではありません。資料確認:2026年9月。
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