口ぽかん、していませんか?子どもの歯並びとお口の機能の話
お子さんの「お口ぽかん」は、見た目の癖だけではないかもしれません。口呼吸、舌の位置、歯並び、睡眠とのつながりを、保護者の方にわかりやすく整理しました。
お口ぽかんはなぜ気になるの?
何もしていないとき、自然なお口の状態は、唇が軽く閉じ、舌が上あごについた状態です。日本歯科医師会でも、舌・唇・頬の筋肉のバランスが歯並びやあごの育ちに関わると説明されています。
ところが、口呼吸が続くと舌の位置が下がりやすくなり、上あごを内側から支える力が弱くなることがあります。その結果、歯並びやかみ合わせに影響する可能性があります。
・口呼吸:鼻ではなく、主に口で呼吸すること
・舌の正しい位置:安静時に舌先が上の前歯の少し後ろにつく状態
- テレビや宿題中に口が開いていることが多い
- 寝ているときに口が開いている・いびきをかく
- 唇が乾きやすい、食べ方や飲み込み方が気になる
口呼吸と舌の位置、歯並びの関係
口呼吸のお子さんでは、上あごの幅が狭くなったり、前歯が前に出たり、前歯がかみにくい開咬になったりすることがあります。日本歯科医師会では、口呼吸が上顎前突や叢生、開咬の一因になりうると紹介されています。
また、日本小児歯科学会でも、口呼吸などの日常習慣が歯並びやかみ合わせに影響することがあると案内されています。歯並びは歯だけの問題ではなく、呼吸・舌・唇・姿勢などの影響を受けながら育っていきます。
睡眠や集中とのつながり
口呼吸が続くお子さんでは、寝ているときにお口が開く、いびきをかく、眠りが浅い、日中にぼんやりしやすいといった様子がみられることがあります。
2021年の小児対象研究では、口呼吸のある子どもに睡眠関連の問題や日中の眠気、注意面の症状がみられることが報告されています。もちろん、集中力の変化がすべて口呼吸だけで説明できるわけではありませんが、相談のきっかけとして見逃したくない視点です。
寝ているとき
口が開いている、いびきがある、朝に口が乾いている
日中の様子
ぼんやりしやすい、眠そう、集中が続きにくい
食べ方・話し方
食べるのが遅い、飲み込み方や発音が気になる
ご家庭でのチェックと、歯科でできること
ご家庭でチェックしたいポイント
- 普段からお口が開いていないか観察する
- 鼻づまりやアレルギー症状を放置しない
- 食べ方・飲み込み方・姿勢の癖を見直す
- 気になるサインがあれば早めに相談する
くみ歯科クリニックでできること
当院では、子どもの歯並びだけでなく、口呼吸や舌の位置、飲み込み方など、お口の機能の入口からご相談いただけます。
必要に応じて、歯並びの経過観察、小児矯正のタイミング確認、プレオルソを含む装置の適応相談などを行います。装置が必要かどうかはお子さんごとに異なるため、まずは今のお口の状態を一緒に確認することが大切です。
よくあるご質問
参考文献・信頼できる情報源
- 日本歯科医師会「お口の健康と全身の健康の関係」
- 日本小児歯科学会「子どもたちの歯並び・かみ合わせの治療に関するQ&A」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯・口の機能」
- Hu et al. The impact of mouth breathing on dentofacial development: A concise review. Front Public Health. 2022.
- Kalaskar et al. Sleep Difficulties and Symptoms of Attention-deficit Hyperactivity Disorder in Children with Mouth Breathing. Int J Clin Pediatr Dent. 2021.
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お子さんの「お口ぽかん」や歯並び、口呼吸が気になるときは、早めのご相談がおすすめです。
くみ歯科クリニックでは、小児歯科・小児矯正の入口として、お一人おひとりに合わせたご提案を行っています。
くみ歯科クリニック | 岐阜県羽島郡笠松町北及1780-1
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院長 森川久美子