
笠松町の小児歯科・子どもの予防ケア
小さな歯を守ることは、未来の笑顔を育てること。
「歯みがきを嫌がる」「むし歯が心配」「生えかわりは順調?」
お子さんの今に合うケアを、親子で見つけていきましょう。
くみ歯科クリニックでは、お子さんのお口の相談を受け付けています。
はじめての受診や、歯科が苦手なことも、予約時にお知らせください。
乳歯も、残せるように。
「いずれ抜ける歯」でも、食べる・話す・永久歯の場所を保つ大切な役割があります。
予防は、毎日の積み重ね。
歯みがき、年齢に合うフッ素、おやつのとり方を組み合わせます。
比べず、その子のペースで。
成長や得意なことは一人ひとり違います。困りごとを一緒に整理しましょう。
01 · WHEN TO VISIT
こんなときは、いつ受診すればいい?

お子さんは痛みをうまく説明できないことがあります。「片側だけで噛む」「食べるのを嫌がる」「夜中に目が覚める」といった変化も、相談のきっかけになります。受診の時期は、症状の強さや体調で変わります。
強い痛み・顔の腫れ・歯のけがは、早めに電話で相談
歯が抜けた・欠けた・大きくずれたときは、時間を置かず歯科へ連絡してください。強い痛みや顔の腫れ、発熱があるときも、その日のうちに相談を。診療時間外は地域の休日・夜間の救急窓口へご相談ください。
くみ歯科クリニックに電話058-337-8785症状・年齢・けがをした時刻をお伝えください。受診時期や対応は診療状況と症状を確認してご案内します。
呼吸・飲み込みが難しい、意識がおかしいとき
息苦しさ、唾液も飲み込めないほどの腫れ、意識の異常があれば、歯科の予約を待たず119番へ。頭を強く打ったあとに繰り返し吐く場合なども、救急医療機関での評価が必要です。[7]
ぶつけて歯が抜けたら:乳歯と永久歯で対応が違います
乳歯は、自分で戻さない
抜けた乳歯を、保護者の判断で歯ぐきへ押し戻さないでください。乳歯か永久歯か分からない場合も無理に戻さず、直ちに歯科へ相談します。抜けた歯や欠けた破片があれば持参してください。
永久歯は、乾燥させず急いで受診
歯の白い頭の部分を持ち、根には触らず、こすらないでください。すぐ戻せない場合は歯の保存液や牛乳に入れて、直ちに歯科へ。小さい子の口に歯を入れて運ぶと誤飲の危険があります。歯を探すために受診を遅らせないことも大切です。[6]
けがの後は、最初に痛みが少なくても歯の変色や根の問題が後から現れることがあります。必要な経過観察を続けましょう。
痛みがなくても、気づいたら相談したいサイン
- 白い・茶色い・黒い部分、しみる、食べ物が詰まる
- むし歯のほか、着色や歯の形成の違いもあります。色だけで診断せず、早めに確認しましょう。
- 歯ぐきの赤み・腫れ・出血
- 歯垢による歯肉炎、歯の生え始めの炎症などを確認します。強い腫れや痛みを伴うときは早急に相談してください。
- 口臭が続く
- 汚れやむし歯、口の乾燥、鼻・のどの不調などが関係することも。繰り返す場合は、次の定期健診を待たずご相談ください。
- 永久歯が生えたのに乳歯が残る・位置が気になる
- 必ず緊急というわけではありませんが、放置せず相談を。無理に乳歯を引き抜かず、生えかわりの状態を確認します。[3]
受診までの痛み止めは、年齢・体重・持病に合うものを医師や薬剤師へ相談し、用法・用量を守ってください。大人の薬や残っている処方薬を自己判断で与えず、痛みが引いても原因の確認を受けましょう。
02 · GROWING SMILES
乳歯には、永久歯へつなぐ役割があります

乳歯は食べ物を噛む、発音を助けるだけでなく、あとから生える永久歯の場所を保つ役割があります。むし歯による痛みや感染、早すぎる歯の喪失は、食事や生えかわりにも影響することがあります。「どうせ抜けるから」とそのままにせず、状態を確認しましょう。
薄い歯質に注意
乳歯は永久歯に比べてエナメル質・象牙質が薄く、歯の中の神経や血管がある部分(歯髄)が相対的に大きい歯です。むし歯が内部へ進みやすく、痛みを訴えないまま進むこともあります。
乳歯は20本
永久歯は親知らずを除いて通常28本、親知らずを含めると32本です。もともとの歯の数に違いがある場合もあり、数だけで異常とは決められません。
むし歯以外の「気になる」も相談できます
- 歯の表面が白い・茶色い、欠けやすい
- エナメル質形成不全など、歯のでき方が関係する場合があります。すべてがむし歯や磨き不足ではありません。しみる、欠けるといった変化もお知らせください。
- 指しゃぶり・舌の癖・口が開いている
- 年齢、頻度、噛み合わせ、鼻づまりなどを合わせて考えます。叱ってやめさせようとせず、生活の様子をお伝えください。歯並びの確認は、すぐに矯正治療を始めるという意味ではありません。
- 寝ているときの歯ぎしり
- 成長とともに目立たなくなることもあります。強いすり減り、歯やあごの痛みがあれば相談を。大人用マウスピースを自己判断で使わないでください。[3]
03 · AT HOME
「自分でできた」を応援しながら、仕上げみがきを

歯みがきの上達には時間がかかります。年齢だけで仕上げみがきを終えるのではなく、磨き残しや手の動きを見ながら、必要なサポートを続けましょう。就寝前を含めて1日2回、フッ化物配合歯みがき剤を使うことが国内4学会で推奨されています。[1]
保護者が、短くやさしく
初めは清潔なガーゼなどで口に触れる練習をし、歯ブラシに慣れたら小さなやわらかい歯ブラシへ。頭を安定させ、1本ずつ見ながらやさしく磨きます。歯が生えた後の清掃を、ガーゼだけで済ませ続けないようにしましょう。
自分みがきの後に、仕上げを
自分で磨く気持ちを大切にしつつ、保護者が全体を仕上げます。歯と歯ぐきの境目、奥歯の溝、歯と歯の間を確認。歯ブラシは小刻みに動かし、歯ぐきを強くこすらないようにします。
生えたての奥歯を見逃さない
永久歯と乳歯が混じる時期は凸凹が多く、自分だけでは届きにくいところがあります。特に生え始めの6歳臼歯と歯の間を確認し、必要な仕上げみがきを。歯と歯が接する部分は、年齢にかかわらずフロスの使い方も歯科で相談できます。[3]
04 · FLUORIDE GUIDE
フッ素入り歯みがき剤の
濃度と量、どう選ぶ?

フッ化物(フッ素)は、歯から溶け出したミネラルが戻る「再石灰化」を助け、むし歯予防に役立ちます。ただし、たくさん使えばよいわけではありません。「子ども用」の表示だけでなく、フッ素濃度(ppmF)を確認しましょう。
歯が生えてから2歳
米粒程度 1〜2mm
900〜1000 ppmF
保護者がごく少量を出します。磨いた後、ティッシュなどで歯みがき剤を軽く拭き取ってもかまいません。
3〜5歳
グリーンピース程度 5mm
900〜1000 ppmF
軽く吐き出し、うがいをするなら少量の水で1回。自分で量を調整できないときは、保護者が出します。
6歳以上
歯ブラシ全体 1.5〜2cm
1400〜1500 ppmF
軽く吐き出し、うがいをするなら少量の水で1回。体格や吐き出す力に応じた使い方を相談しましょう。
国内4学会の2023年提言に基づく目安です。使用回数は就寝前を含む1日2回。歯ブラシ全体の目安は植毛部約2cmの写真に基づきます。国内製品の濃度幅で表示しています。[1]
うまく吐き出せない・飲み込みが心配なとき
無理に多く使わず、年齢・体格・飲み込む量を踏まえて歯科で相談してください。拭き取りや量の調整を考えます。1500ppm程度の製品は6歳未満には使わないでください。製品表示も確認し、大量に飲み込むことがないよう保護者が管理しましょう。[2]
医院での塗布と、おうちの歯みがき剤は別の使い方
歯科で行うフッ化物歯面塗布は、家庭用歯みがき剤とは濃度・使用量・方法が異なります。適否や塗布間隔はむし歯リスクとお口の状態で相談します。塗ったからむし歯にならないわけではなく、毎日の歯みがきと食生活も大切です。フッ化物洗口も、確実に吐き出せるかを確認して適切な指導のもとで行う方法です。家庭用の濃度表を塗布や洗口に流用しないでください。
05 · HAPPY SNACK TIME
おやつを楽しみながら、歯を休ませる時間も

小さいお子さんのおやつには、食事だけでは足りない栄養を補う役割があります。「全部禁止」よりも、食べる時間・回数・飲み方を整えることから始めましょう。
だらだら食べ・甘い飲み物の習慣を見直す
甘いものを少しずつ長時間とると、歯が酸に触れる時間が長くなります。おやつは時間と量を決め、食べ終わる区切りを。歯に残りやすい菓子も、回数と食後の清掃に気を配ります。
ふだんの水分補給は水や無糖の麦茶を基本に。ジュースやスポーツ飲料を水代わりに飲み続けたり、甘い飲み物を入れた哺乳びんをくわえたまま寝たりする習慣は避けましょう。[4]
栄養はバランスよく、形とかたさは発達に合わせて
カルシウムだけでなく、たんぱく質やビタミンなども含め、いろいろな食品を組み合わせます。アレルギーがある場合は主治医の指導を優先してください。
「硬いものを食べれば歯並びがよくなる」とは限りません。噛む・飲み込む力に合う大きさとかたさに調整し、落ち着いて座って食べましょう。うまく噛めない、ため込むなどの困りごとも相談できます。[3]
食後のケアは、続けやすいリズムに
通常の食事の後は、早めに歯を磨いて汚れを落としましょう。「30分以内でなければ効果がない」「必ず30分待つ」という決まりではありません。すぐに磨けないときは水で口をすすぐなどの工夫をし、あとで歯みがきを。うがいだけで歯垢を十分に落とせるわけではありません。[5]
授乳・体調不良のときは、親子の事情も大切に
夜間の授乳や寝かしつけで悩む場合は、食習慣や清掃状況も含めて相談しましょう。歯のためだけに一律の断乳を求めるものではありません。脱水時など医療上必要な経口補水液・栄養の指示は優先し、むし歯を心配して必要な水分を控えないでください。
キシリトールなどの代用甘味料を使った食品も、歯みがきやフッ素の代わりにはなりません。糖が一緒に含まれていないか成分表示を確認し、ガムやタブレットは飲み込む危険のある小さいお子さんへ無理に勧めないようにしましょう。[3]
06 · YOUR FIRST VISIT
はじめての歯医者さん。心配なことからお話しください

「泣いたらどうしよう」「口を開けられるかな」。そんな心配も、予約時にお伝えください。痛み、過去の受診で苦手だったこと、発達や体調について気になることは、診療方法を考える大切な情報です。怖がることや泣くことを、保護者の方だけで抱え込まなくて大丈夫です。
まず、お話を聞く
受診のきっかけ、食べ方、歯みがき、けがの経過、持病・アレルギー・服薬を確認します。母子健康手帳やお薬手帳、園・学校の歯科健診結果があればご持参ください。
お口を確認する
歯・歯ぐき・生えかわり・噛み合わせなどを見ます。必要に応じてエックス線検査を検討します。すべてのお子さんに毎回同じ検査が必要なわけではありません。
必要なケアと進め方を相談する
緊急性、お子さんの年齢やできることに合わせて、予防・治療・経過観察を考えます。治療の内容、負担や注意点、通院の見通し、費用を確認しながら進めます。
受診前の声かけのヒント
「歯を見てもらおう」「歯みがきを教えてもらおう」と、分かりやすく伝えてみてください。「悪いことをすると歯を抜かれる」と脅したり、「絶対に何もしない・痛くない」と約束したりするのは避けましょう。その日にできた小さな一歩を、一緒に喜んであげてください。
定期健診は、成長の変化を一緒に見る機会
むし歯の早期発見だけでなく、清掃状態、歯ぐき、生えかわり、噛み合わせ、食べ方を確認し、家庭のケアを調整します。継続して相談できる場所を持つことは、お子さんが歯科に慣れる助けにもなりますが、怖さが必ずなくなるという保証ではありません。
乳幼児期
歯が生え始めたら、清掃方法や食生活について相談を。自治体の1歳6か月児・3歳児健診も活用しましょう。
就学前
奥歯のむし歯、仕上げみがき、食事・おやつの習慣を確認。生えかわりに備えます。
学童期
生えたての永久歯の清掃や、生えかわりの進み方、自分で磨ける範囲を確認します。
通院間隔は、年齢だけで一律に決めません。むし歯リスク、磨き残し、生えかわり、治療や外傷後の状態で個別に相談します。園・学校の健診で指摘がなかった場合も、気になる症状があれば受診しましょう。[3]
07 · PREVENTION & CARE
むし歯が見つかったら、どんな治療をするの?
治療は、むし歯の深さだけでなく、歯の残り方、生えかわりまでの時期、痛みや感染、お子さんの協力の得られ方によって異なります。以下は一般的な選択肢で、すべての処置を全員に行うものではありません。
予防を強めて、変化を確認
清掃・食習慣の改善やフッ化物の活用で再石灰化を促し、経過をみる場合があります。白い部分がすべて同じ状態とは限らず、自己判断で放置しないことが大切です。
詰め物・被せ物で補う
必要な部分を取り除き、樹脂の詰め物や乳歯用の被せ物などを検討します。むし歯の大きさや残った歯の状態で、適した方法は変わります。
歯髄の処置や抜歯を検討
歯の神経・血管がある部分の治療や、残すことが難しい歯の抜歯が必要になる場合があります。乳歯を早く失ったときは、永久歯の場所を保つ対応が必要かも含めて評価します。[3]
シーラントという選択肢
歯ブラシが届きにくい溝を材料でふさぐ予防法です。生え方、溝の形、むし歯リスク、処置ができる状態かを考慮します。外れることもあるため、その後の確認と毎日のケアが必要です。実施の適否は診察で相談します。[8]
日本小児歯科学会の2025年ガイドラインでは、健全な乳歯・幼若永久歯の噛む面へのシーラントは「弱い推奨」、根拠の確実性は「低」と評価されています。全ての歯に必要という意味ではなく、フッ化物塗布より一律に優れるとも判断されていません。
予防処置だけでなく、ご家庭で続けられる歯みがきや食べ方も合わせて考えます。治療後も詰め物、歯ぐき、生えかわりの変化を確認しましょう。専門的な評価が必要な場合は、その受診も含めて相談します。費用や保険適用は、診断・処置内容により異なります。
08 · QUESTIONS
親子の「これって大丈夫?」に
Q.乳歯のむし歯は、生えかわるまで待ってもよい?
待ってよいかは診察が必要です。痛みや感染、食べにくさにつながったり、永久歯に影響したりすることがあります。生えかわりの時期も踏まえて対応を考えます。
Q.歯みがきを頑張っているのに、むし歯ができました。
むし歯には歯の質、歯垢、飲食の回数、フッ化物の使い方など複数の要因が関係します。「保護者の頑張りが足りない」と決めつける必要はありません。磨きにくい場所や食べ方を一緒に見直しましょう。
Q.フッ素を塗れば、歯みがきをしなくても大丈夫?
いいえ。フッ化物は予防の一部です。適切な歯みがき、食習慣、必要な定期受診を組み合わせて使います。
Q.永久歯が乳歯の内側から生えてきました。
乳歯の揺れや永久歯の位置、スペースなどで対応が違います。自分で無理に抜かず、相談してください。すぐに矯正装置が必要とは限りません。
Q.怖がって、診療できるか心配です。
まずは予約時にお知らせください。どのようなことが苦手か、以前の受診ではどうだったかをお聞かせください。緊急性とお子さんの状態に合わせて、進め方を相談します。
このページの参考資料
- 4学会合同:フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法(2023)
- 日本小児歯科学会:フッ化物配合歯磨剤の利用方法・補足版(2023)
- 日本小児歯科学会:こどもたちの口と歯の質問箱(乳幼児〜小学生) / 乳幼児期のQ&A / 就学前のQ&A
- 日本小児歯科学会:イオン飲料とむし歯に関する考え方(2020)
- 日本小児歯科学会:食後の歯みがきについて(2014)
- IADT:Knocked out(歯が抜けたとき)
- AAPD:小児の抗菌薬適正使用(2022改訂/2025掲載)・NHS:頭部外傷(2025) / NHS:頭部外傷と脳しんとう
- 日本小児歯科学会:乳歯と幼若永久歯の小窩裂溝塡塞ガイドライン(2025)
国内学会の資料を中心に、外傷・感染の緊急サインは海外学会資料を補助的に参照しています。海外の薬剤用量や医療制度は転用していません。個別の診断は診察で行います。資料確認:2026年9月。
KUMI DENTAL CLINIC
「気になる」こと、
親子でご相談ください。
はじめての歯科受診も、毎日の歯みがきの悩みも。
お子さんに合うケアを、一緒に考えていきましょう。
急な痛み・腫れ・けがは、まずお電話ください。
くみ歯科クリニック
〒501-6064
岐阜県羽島郡笠松町北及1780-1
院長 森川久美子